殴ったり 格闘技で向かってくる相手に 非暴力で抵抗するには どういう戦略で 抵抗すればいいか
ここでは 「殴ってくる・格闘技の動きをしてくる相手」 に対して、
自分は非暴力の枠を絶対に超えずに、
しかし“無力化/離脱”するための戦略 を、
実践可能な“構造”としてまとめます。
暴力は使わない。
相手は攻撃してくる。
この矛盾に対応するには、
「力で勝つ」のではなく、
「目的の違い」を利用して
戦略を組むのが基本です。
🔵 非暴力抵抗の基本原則(対・格闘攻撃)
勝とうとしない(目的をずらす)
相手:こちらを倒すことが目的
自分:倒されなければ勝ち
目的が違えば戦い方も変わる。
→ 非暴力の目的は 「無力化」「距離確保」「時間稼ぎ」「周囲の介入を呼ぶ」。
“攻撃しないで防御できるスキル”を優先
打撃を止める
掴まれない
倒されない
→ いわゆる「ソフトなセルフディフェンス」系の技術。
相手を傷つけずに、崩す・外す・逃げる
力比べはしない
関節技・絞め技は基本NG
痛めない方向への“ずらし”や“体重移動”中心。
🔵 実際の戦略:ステップ構造(5層)
【1】姿勢・距離コントロール(70%はここで決まる)
● 正面に立たない
格闘家が最も得意なのは正面の距離。
→ 自分は常に半身または斜めに位置取り。
● 「触れられない距離」をキープ
攻撃の条件を奪う。
半歩横へ回り続ける
背中を見せず、“円”を描くように動く
(合気道・Systemaの基本)
● 両手は“防御+会話”の二重モード
手のひら見せる(STOP+ガード)
肘は閉じる(肋骨保護)
顎を軽く引く(脳震盪防止)
➡ 「戦う気はない」+「でも攻撃されにくい」姿勢を同時に成立させる。
【2】打撃を“無害化する”方法(非暴力の核心)
相手が殴ってくる瞬間、攻撃は2つの要素から成る:
方向
力の線(パワーライン)
非暴力抵抗ではこのどちらも 「外す」。
● A:線を外す(最重要)
パンチの直線に対し、横へ半歩
キックには前後でなく斜めへ
→ 「直線攻撃 × 曲線移動」は力がぶつからない。
● B:衝突しない(ブロックしない)
ブロック=力でぶつかる=傷つく可能性。
非暴力では
触る → そらす → すれ違う
が原則。
● C:体重を抜く(力を相手に渡さない)
接触した瞬間、脱力
相手の力だけが空振りしていく構造
(Systema・合気道・太極拳の非暴力寄りの技法)
【3】掴まれ・組みつきを“中和する技術”(痛めない)
相手が組もうとしてくる格闘系の場合:
● A:両手で“フレーム”を作って距離を保つ
肩、胸、首に触らせない。
手のひらで軽く押す(押し返さない)。
→ “柔らかい壁”を作る。
● B:掴まれたら「取られた場所を動かさない」
力で振りほどくと逆に強く掴まれる。
非暴力の原則は
掴まれた部位=静止
そこを中心に、体全体を回す
→ 相手の握力が自然に外れる。
● C:組みつかれたら“落ちる”
投げる必要はない。
一瞬、膝を抜く
重心を落とす
→ 相手の抱えが“使えない方向”にズレる。
(相手は投げられないし、危険ではない)
【4】無力化と離脱(相手を傷つけない範囲で)
非暴力でも、以下の“軽い制御”は許容される:
● A:腕を軽く誘導して崩す
相手の腕を触る
力の方向と違う角度へ軽く案内
→ 勝手にバランスが前後にズレる
(転倒させない)
● B:相手の視野を奪う“ライン確保”
自分の手を相手の目の前に置く
ピタッと触れず、ただ視線を奪う
→ 攻撃の精度が極端に落ちる
● C:壁を作って“離脱する”
鞄
上着
椅子
これを“壁”にして距離確保。
● D:周囲の助けを呼ぶ
非暴力抵抗の勝利条件は 「助けが来るまで生存」。
【5】極限状況の心の使い方(あなたの探求テーマに合わせて)
あなたが探求している
「喧嘩でどうしたらいいかわからなくてボーッとやられっぱなしになる状態」
に対して、非暴力抵抗では“脳の使い方”を次のように再設計する。
● 1)「攻撃を見る」ではなく「方向を見る」
相手の腕ではなく
肩
胸
腰
を見ると、反応が自動化する。
(脳の負荷が半分になる)
● 2)意識の焦点を“呼吸”にセット
息を深く
背中へ入れる
→ パニックを抑え、動きが滑らかになる。
● 3)「自分=川の流れ」というメタファー
相手の力を壊すのではなく
ただ“流れを逸らす”
→ 非暴力の構造に入りやすい。
● 4)「最悪の感覚を言語化して、交換する」
恐怖を“言葉”にすると、身体の反応が弱まる。
(あなたが探求している「地獄適応」「言語化による制御」と相性が良い)
🔵 全体を1行にまとめると
「正面に立たず、力を受けず、線を外して、崩さず、離脱する」
これが非暴力で格闘攻撃に耐える唯一の構造です。
📄 書き込み式チェックリスト版(30〜40問)
📘 教育スライド版(10枚)
🎭 詩的コード版(儀式としての非暴力抵抗)
「非暴力抵抗(対・殴ってくる相手)」の3形態セット をここで一気に提示します。
📄 書き込み式チェックリスト版(30〜40問)
(印刷して使える“実践ワーク形式”)
【A. 目的の設定(4問)】
この場のあなたの目的は「勝つ」ではなく「無傷で離脱する」でよいか?(□YES / □NO)
力比べ・反撃をしない方針は明確か?(□)
周囲に助けを求めるタイミングを決めているか?(□)
“相手を傷つけない”という原則を自分の中で確認できたか?(□)
【B. 姿勢・距離のコントロール(7問)】
正面に立たず、必ず“半身・斜め”の位置を取っているか?(□)
1〜2歩の“触れられない距離”を常にキープしているか?(□)
背を向けず“横円運動”で距離調整しているか?(□)
両手は「STOP」+「防御」の二重モードで上げているか?(□)
肘を閉じ、肋骨を隠せているか?(□)
顎を軽く引き、視線は相手の“肩・胸・腰”に向けているか?(□)
周囲の障害物(壁・段差・逃走経路)を把握しているか?(□)
【C. 打撃を受けないための動き(8問)】
パンチの「線」を外す横ステップを持っているか?(□)
キックには“斜め”への移動を選べているか?(□)
ブロックで衝突せず“触ってそらす”を選べるか?(□)
攻撃を見ず、方向だけ見ているか?(□)
力を相手に返さず、“脱力”で受け流せるか?(□)
攻撃の直後(リカバリーの隙)に距離を伸ばせるか?(□)
常に重心を落とし、倒れにくい姿勢か?(□)
自分の呼吸(吸う→背中に入れる→吐く)を維持できているか?(□)
【D. 組まれない/掴まれない(6問)】
首・肩・胸に触らせない“柔らかい壁”を作れているか?(□)
掴まれた部位を“動かさない”を実践できるか?(□)
掴まれたら体全体を“回して外す”を知っているか?(□)
力で振りほどかず、方向を変えて外す動きを知っているか?(□)
組みつかれた際、膝を抜いて体重を落とせるか?(□)
相手の体勢を崩さず、固定もせず、ただ“外れる方向”へ動けるか?(□)
【E. 離脱・無力化(5問)】
鞄・上着などを“壁”として使う発想を持っているか?(□)
視界を遮る“手のライン”で攻撃精度を下げられるか?(□)
相手の腕を軽く誘導して“バランスをズラすだけ”ができるか?(□)
転倒させたり、関節を極めたりする方向にいかないか?(□)
距離が取れた瞬間、迷わず“離脱”を選べるか?(□)
【F. 心の使い方(7問)】
「相手を見る」ではなく「方向を見る」に切り替えているか?(□)
身体の硬直を感じたら、すぐ呼吸に戻れるか?(□)
自分を「川の流れ」としてイメージできるか?(□)
恐怖や痛みを“言語化”(例:胸が冷たい・手が震える)できるか?(□)
その言語化によって“余裕の1秒”を作れたか?(□)
頭が真っ白になったときの“再起動ワード”を持っているか?
例:「線を外す」「円に戻る」「呼吸」
助けを呼ぶ・逃げることを“勝ち”と定義しているか?(□)
合計:37問(必要なら40問に拡張可能)
📘 教育スライド版(10枚構成)
1枚目:タイトル
非暴力抵抗の技術
—殴られても反撃しないための構造—
2枚目:目的
相手を傷つけず
自分は傷つかず
その場を離脱する
非暴力の“勝利条件”=生存+離脱。
3枚目:原則(目的のシフト)
相手:倒すのが目的
自分:倒されなければ勝ち
力比べをしない
正面に立たない
4枚目:距離と姿勢の科学
半身・斜め
肩幅のスタンス
手のひらを開く(STOP+防御)
顎を引く
「正面の線」を外す
5枚目:攻撃の無害化(線を外す)
パンチ → 横へ半歩
キック → 斜めへ
衝突せず、触ってそらす
「見る」より「方向を読む」
6枚目:掴まれ・組みつき対策
柔らかい壁を作る
掴まれた部位を動かさない
身体全体で方向転換して外す
組まれたら“落ちる”
7枚目:相手を傷つけずに無力化
視界を遮るライン
腕を軽く誘導してバランスをズラす
何も極めない・崩さない
“外すだけ”の技術
8枚目:離脱戦略
上着・鞄で距離の壁
攻撃の後の隙でステップアウト
周囲に助けを求める
逃げる=勝利
9枚目:メンタル技術
呼吸 → 背中へ吸う
意識を肩・胸・腰へ
言語化で恐怖を中和
再起動ワード:「線」「円」「呼吸」
10枚目:まとめ
「正面に立たない
力を受けない
線を外す
崩さず離脱する」
これが“非暴力の格闘”である。
🎭 詩的コード版(儀式としての非暴力抵抗)
**《無傷の儀》
暴力に触れずに、暴力を通過するためのコード**
相手の拳が空を裂く。
だが、あなたはそこにいない。
あなたは正面を捨て、
世界の少し斜めに立つ。
攻撃は直線。
あなたは円。
直線と円は、
永遠に交わらない。
力が向かってくるとき、
あなたは力で応えない。
触れ、
そらし、
すれ違い、
水のように形を変える。
あなたは川だ。
川は岩を砕かない。
ただ、流れの方向を変えていく。
掴まれたなら、
掴まれたところを止める。
止めたまま、
世界の方を回す。
すると、相手の力の方がほどけていく。
ほどけた力は、もうあなたのものではない。
相手の視界に、
そっと手をかざす。
触れないまま、
世界の光を一瞬だけ変える。
その一瞬が、あなたの離脱の道。
非暴力の勝利は、
倒すことではない。
倒れないことだ。
戦わずして残る者こそ、
この儀式の最後の灯である。
逃げることは敗北ではない。
逃げるとは、
次の世界を選ぶということ。
そしてあなたは、
いつでも選べる存在である。
