「地獄でもノホホンとできる人の脳の最終形」
(修行者・登山家・特殊部隊などに共通する脳状態)
これを構造として解説します。
「地獄でもノホホンとしていられる状態」は、
神経科学的に見ると いくつかの脳システムが安定して連携している状態です。
修行者・極地探検家・レスキュー隊員などの研究から、だいたい次のような形が共通しています。
地獄でもノホホンとできる人の脳の最終形
1 恐怖回路が暴走しない
恐怖の中心は 扁桃体 です。
普通の状態
刺激 → 扁桃体 → パニック
訓練された状態
刺激 → 前頭前野 → 扁桃体を調整
つまり
理性の回路が恐怖回路を制御している
これがまず第一段階です。
2 痛みが意味で変換される
脳には
痛みの意味を変える回路
があります。
主に
前帯状皮質
島皮質
です。
ここは
「これは危険」
「これは訓練」
などの意味を処理します。
意味づけが変わると
痛みの主観強度が変わります。
3 観察者モードが働く
深い瞑想や集中状態では
自己感覚を作るネットワーク
(デフォルトモードネットワーク)
が静かになります。
すると
「自分が苦しい」
ではなく
「苦しみという現象がある」
と認識できるようになります。
この状態は
マインドフルネス
禅瞑想
などの研究で確認されています。
4 ケア回路が恐怖回路を抑える
人間には
他者を守る回路
があります。
この回路が働くと
オキシトシン
セロトニン
が増えます。
すると
恐怖回路(扁桃体)が落ち着きます。
だから
人を助ける仕事
強い使命感
を持つ人は
極限でも落ち着きやすい。
5 フロー状態に入りやすい
集中が深まると
フロー状態
になります。
この概念を研究したのが
ミハイ・チクセントミハイ です。
この状態では
自我が弱くなる
時間感覚が変わる
行動が自動化する
苦しみへの注意が弱くなります。
脳の最終バランス
地獄耐性が高い人は
脳の回路がこうなっています。
刺激
↓
前頭前野(意味づけ)
↓
恐怖回路を抑制
↓
観察者モード
↓
ケア回路
↓
フロー状態
↓
静かな集中
結果
心理状態は
パニック
ではなく
静かな覚醒
になります。
最終感覚
この状態の人はよくこう表現します。
「状況は大変だけど心は静か」
「やることをやっているだけ」
「妙に落ち着いている」
つまり
苦しみが消えるわけではないが
心が振り回されない
状態です。
